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マルタの水事情〜ペットボトルの処理の仕方〜

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海外に行ったら飲料水は基本的に買うものである、と多くの日本人が認識していると思います。
マルタでもその認識で間違っていません。

マルタの水について

そもそもマルタの水道水って飲めるの?

結論からいうと、飲めます。
しかしとても美味しいとはいえませんのでおすすめはできません。
ほとんどの人はスーパーなどで水を買うか家庭用浄水器を使っていることが多いです。
マルタの水道水は海水を処理したものが使われています。
塩分やミネラルを除去しているようですが、飲んだときにどうしてもえぐみや喉にひっかかりがあるように感じるので水は買った方がいいです。

家庭用浄水器を使う

マルタ の家庭用浄水器(以下BRITA、置型を想定しています)は主にBRITAが普及しています。
BRITAはドイツで生まれた家庭用浄水器で日本にも上陸していますが、マルタほど流通しているとは思えません。BRITAを使うくらいなら蛇口に他社の浄水器を設置した方が手間も費用も安く済むし、仮に費用が掛かってもウォーターサーバーを設置した方がQOLが上がるのでBRITAの選択肢が少なくなってしまいます。

水はお店で買うのとBRITAどっちがいい?

短期滞在と長期滞在で分けて考えた方がいいと思います。

語学留学などで滞在される方は水はスーパーなどで買う方がコスパがいいと考えています。
短期といっても、1年以上滞在していても帰国する目処がある場合はあまりおすすめできません。3ヶ月以上の滞在なら費用面のみで考えればBRITAのが短くても1ヶ月であっという間に元が取れます。
ならなぜ元が取れるのに購入する水をすすめるのか、それは帰国時に浄水ポットのゴミ処理に困るからです。
帰国準備に時間がない中、ゴミの分別方法に悩ませる時間を取られるくらいならスーパーで購入して捨てるなりBCRS(後述)でリサイクルした方が時間の無駄になりません。

一方で長期滞在の方はBRITAの導入を検討してみるのもいいと思います。
初期費用として浄水ポット代(20€〜50€ほど)がかかりますが、浄水カートリッジ(7€弱)を3ヶ月〜半年ほどのスパンで交換すれば1ヶ月くらいで元は取れると思います。

我が家の場合

はじめの頃はお店で水を買っていましたが、当時はデリバリーサービスが普及していなかったことと車を所持していないことで頻繁に買いに行かなければいけないと気づいてからはBRITAを導入し、今では両方を使い分けています。

BRITAのカートリッジの交換時期について検証してみた

カートリッジはどこまで浄水したら味が落ちないのか、公式サイトでは120Lまではテスト済みとありましたが具体的な量が想像できなかったので我が家で検証してみました。
1ヶ月ごとにカートリッジ交換していましたが味に変化はないしカートリッジ代ももったいないし、ならどこまでならカートリッジが保つのが気になったのが検証のきっかけです。

1ヶ月交換でも大差ないなら逆に味が落ちるまで放っておいてみたらどうか?と検証していることを忘れるくらい放置してみました。
結果、我が家では半年ほどで味が変わったことに気づいたので3ヶ月を目処に交換しています。4ヶ月ごとの交換にしなかったのは、交換時期を数え間違えそうだったので3ヶ月にしました。

BCRSについて

BCRS(The Beverage Container Refund Scheme)とは、マルタでのペットボトル、ビンやカンのリサイクル制度のことです。
2022年より突如としてすべてのペットボトル、ビンやカンに10セントのデポジットがつくようになりなんだこれは?と周りで憶測が飛び交う中、どうやら特定の機械に通せばデポジット分は戻ってくるらしいと話を聞きやっとこのリサイクル制度について理解できました。

やり方は簡単です。
使い終わったそれぞれのボトルをRVM(Reverse Vending Machine)に持っていきボトルを機械に吸い込ませるだけです。
ただし、感知しないボトルもあるので注意が必要です。(すべてのボトルにデポジットがついているのに)
すべて吸い込ませたら合計額のバウチャーが出てくるのでそれを持ってスーパーで使えば割引として使えます。

この制度は強制ではないですが、ボトル購入時にはじめからデポジットとして取られているのでやらないよりはやった方がいいです。


いかがでしたか?この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
それではまた次回!Ciao!

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