マルタで入院した話
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マルタで入院したことはありますか?
我が家では子供が風邪をこじらせて入院したことがあります。
多くの日本人がマルタで入院を経験するときは、旅行中に急な病気になり緊急手術と数日入院する方がいるときいたことがあります。旅行中なのでIDカードがないということもあり、最低限の入院であとは日本で治療を引き継ぐことが多いともききました。
また、緊急時は基本的にMater Dei Hospitalに直接行って受診することをおすすめします。
旅行ではなく、マルタで居住の場合の入院したときについてシェアしたいと思います。
Mater Dei Hospitalに入院したきっかけ
前述の通り、子供が風邪をひきMater Dei Hospitalを受診しそのまま入院になりました。高熱だったこともあり、抗生物質を数時間ごとに点滴しながら約1週間ほど入院していました。
ちなみに、マルタで子供が入院するときは日本と違い保護者同伴が必須になります。
入院中の1日のスケジュール
5:00 採血(採血の項目がある場合)
8:00 朝の経口投薬
パラメーターチェック ※
X線や一般科目の検査予約がある場合は外来病棟へポーターと一緒に行く
9:00 ドクターの診察
10:00 ドクターが必要だと判断した場合のみ理学療法と作業療法のリハビリ
11:00 ランチ
13:00 パラメーターチェック
17:00 お祈りの時間
18:00 ディナー
20:00 パラメーターチェック
夜の経口投薬
23:00 パラメーターチェック
就寝時間は各自自由
※パラメーターチェックとは、体温、血圧、SpO2の計測のことです。
ざっくりとしたスケジュールですが、大体はこの流れになります。
間に点滴の時間やクリーナーさんが部屋の清掃に来る時間もありますが時間が不定期なのでスケジュールには入れませんでした。
また、手術の予定があるときは小児科は基本的に予約が1番最初(9:00 am〜)になります。
他にも保護者には子供が何時に何をどれくらい飲食したのか、何時にトイレに行ったのかの記録を義務付けられます。
お祈りの時間について
お祈りの時間があることが海外ならではだと思いますが、来院される神父さんによってやり方が違いました。
ひっそりと希望者だけ集まってお祈りする神父さんもいれば、教会みたいに劇場型説法をする神父さんもいます。この説法する系神父さんは十字架やキリストの絵、聖水を持ち込んでガラガラカートを引きながら説法に参加できなかった病室を訪問してお祈りを捧げてくれます。
私は作法も分からないし粗相があってはいけないと思い基本的に説法には参加していません。なので説法系神父さんが訪問してお祈りをするスタイルでした。
病室について
入院した科目が特殊だったので基本的に個室対応だったのですが保護者も泊まれるように備え付けベッドがあらかじめ設置してありました。
ナースによると年齢が低い子供のために通常のベッド、備え付け、ベビーベッドを3台は置けるので家族で過ごすこともできるとのことです。
また、小児科らしく病棟内は様々なキャラクターのペイントが施されています。
病院食について
日本の味気ない病院食と違いマルタの病院食はそこそこ栄養を無視したメニューになってました。どちらかというとタンパク質など力になるものを摂取して元気になれ!とメッセージがひしひしと伝わってくるようなメニューです。しかも味が濃いのですぐに飽きます。
左が子供用、右が大人用です。
食事は病院全体で外注しているようですので、普通食と糖尿病患者のためのメニューも混在しています。
また、メニューを注文して2日後から頼んだものが配膳されます。それまでは、すでに退院した患者さんが2日前に注文したものの中からメニューを選びます。
マルタと日本の高熱時の対処の違い
この対処の違いがかなり戸惑いました。
日本では高熱になると熱が上がり切るまでは温めて、汗をかいてきたら掛け布団を減らしたり体を冷やしたりと身体のメカニズムに添ったやり方だと思っています。
一方、マルタでは熱が上がらないように毛布は掛けないで、薄着にしてと指示されます。そうしないとドクターが抗生物質や解熱剤など追加で処方しないといけないといわれてしまいました。
日本人の感覚としては熱は出しきっちゃったほうがいいのでは?と思いましたが郷に入っては郷に従えの精神でとりあえずはドクターの指示をききました。
さすがに寒気があるのに何も掛けないのは可哀想なので本人の様子をみながら毛布を調節していました。
最後に
日本にいても海外にいても入院しないに越したことはないです。
緊急性があるときは、迷わずMater Dei Hospitalに受診してください。もしMater Dei Hospitalで対応が難しいものがある場合は、ドクターからイギリスにある提携している病院へ紹介があります。患者情報も逐次情報共有されているので、説明する手間も省けるので安心です。
いかがでしたか?この記事が参考になれば嬉しいです。
それではまた次回!Chao!